医師の声

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内科 医師 深田 裕美子 医師

高校時代の出会いがきっかけ

実家は開業医でしたが、私が女性だったこともあり「是が非でも跡継ぎに」と言われていたわけではありません。それでも医師になったのは、高校時代に父が入院したとき、診察に当たってくれた主治医の影響が大きいと思います。その医師は患者である父を診ると同時に、毎日看病にあたる家族に大変心をくだいてくれました。医者は病気を治すだけでなく、家族を含めた心のケアも担う存在である。そのことを実感し、私たち家族は主治医に助けられながら病気を乗り越えることができました。

出産を機に迎えたターニングポイント

医学部卒業後は内科医として勤務していたのですが、名古屋に移ったことを期に医局を離れ、ほどなく子どもにも恵まれました。しばらく仕事のことは考えずに子育てに専念しようかとも思ったのですが、実際子どもとふたりきりでずっと家にいると、だんだん息が詰まってくるのです(笑)。そんなときに医療スタッフのリクルート相談会があることを知り、少し外に出ようと「非常勤で仕事ができ」「保育所がある」という条件を掲げて望んでみました。そこでご縁ができたのが、名古屋徳洲会総合病院です。

現在は週に2回の外来診療と健診を担当しています。なかでも助かったのは保育所で、院内にあるので子どもと一緒に通勤し、休み時間にはお乳をあげにいくこともできます。保育所のスタッフが病院現場の事情をよく理解してくれているので、診察が長引いても「あうんの呼吸」でまかせておくことができ、助かっています。そういった育児環境に惹かれて病院をうつってきたスタッフもいるほどで、母親業と医師業を両立するためにはとても恵まれた環境だと思います。

病院全体で助け合い、支え合う

当院ではスタッフ教育に力を入れており、コメディカルの医学知識が高いことも特徴です。熱心で勤勉な方が多く、こちらが気づかないところにも心を配ってくれるため、信頼して頼りにしています。また医局などのしがらみがない分、やりたいことをはっきりと声に出して言えば、何らかの形で対応しようとしてくれると感じることが多いですね。私が携わる内科は患者さんの身体の状態を診て総合的に判断を下すため、広く浅いジェネラルな知識と技術が必要となります。決してひとりぼっちではない。声を上げればいろいろな人が協力し、助けてくれる。そして助けてもらったからこそ、今度は自分が役に立ちたいと思う。ここにはそんなあたたかいサイクルが成り立っています。

子どもが小さいとどうしても子ども中心の生活になりがちですが、これからもうまくバランスをとっていきたいと思っています。その点、名古屋徳洲会総合病院の柔軟さとフットワークの軽さには感謝しています。医療分野は進歩が速く、数年現場を離れただけでついていけなくなってしまいますが、今は自分のペースを守りながら、少しずつでも医療現場に関わっていきたいですね。

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