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2012.06.14 | International 

New York

現地時間2012年4月26・27日、アメリカ・ニューヨークにて開催されました国際学会(Aortic Symposium 2012)にて、当院における約500例の急性大動脈解離の手術成績の発表をしてきましたので報告いたします。

 

Aortic Symposiumは、二年に一度、ニューヨークで開催されている大動脈疾患の国際学会です。人間は、心臓から大動脈と呼ばれる一本の太い血管が生え、背骨に沿って体を縦に貫いています。体中のあらゆる血管が大動脈から枝葉を延ばし、まさに木の幹と枝葉の関係と言えます。大動脈疾患とは、その木の幹の血管が例えば瘤のように膨らんだり(大動脈瘤)、血管の壁に亀裂が入る(大動脈解離)病気が挙げられます。心臓から出た血液がすべて通る太い血管であり、一度血管が破れたりすると非常に致命的で怖い病気です。手術も非常に複雑で難しい物が多いのが特徴です。

Aortic Symposiumには世界中から心臓血管外科医が一堂に会します。Tirone E. DavidやJoseph S. Coselliなど、今まで教科書や論文の中でしかお目にかからなかった伝説的な名医達の講演を聞くことが出来、私自身も興奮を隠せない非常に貴重な体験をすることが出来ました。

 

私自身は、急性大動脈解離と呼ばれる緊急手術が必要となる致死的疾患に対し、我々の病院の治療成績を発表してきました。日本における急性大動脈解離の手術成績は、海外に比べ比較的良好とされています。われわれの病院が、緊急手術を決して断らないという姿勢で十年以上にわたり続け積み上げてきた良好な手術成績を、国際学会で発表出来たことは非常に誇らしいことと実感しております。他病院の先生と会食する機会もあり、様々なディスカッションをすることが出来、非常に濃密な時間を過ごすことが出来ました。

二日間の学会を終えた翌日、私は帰国前に一日ニューヨークの市内観光を堪能しました。会場自体はタイムズスクエア(毎年世界中の人が集まって新年のカウントダウンをする所です)に近いこともあり、一歩ホテルの外に出ると、世界中から集まる観光客によって真夜中でもすごい熱気が漂っています。街を歩くだけで街中を覆うエネルギーをそこに感じることが出来、まさに世界一の大都市と言っても過言ではないと感じました。

学会、観光共に、非常に実りのある時間でした。学会で学んだことを、また日常診療に役立て、皆さまの力になれれば幸いです。

 

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