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2019.05.07 | Topics 

日本集中治療学会で優秀演題賞を受賞

 

集合・写真3日本集中治療学会に参加発表した名古屋徳洲会総合病院のスタッフ

 

Dr・写真2優秀演題に選ばれた大城先生(現大垣徳洲会病院心臓血管外科部長)

 

46回日本集中治療医学会学術集会が3月1日から3日間、京都府内で開催された。徳洲会は口演、ポスターを含め28演題を発表。このうち大城医長の「当院における心原性ショックを伴う重症心不全に対する新たな治療戦略」が優秀演題に選ばれた。発表ではインペラ(カテーテル型左心室補助装置)を使用した29症例(17年12月~19年1月)について報告した。インペラは左心室から血液を吸い出し、大動脈から全身に血液を送り出すことで心臓を補助する装置。小型カテーテルである特徴から、簡便かつ迅速、低侵襲に導入可能だ。同院での単独導入は11例、循環破綻例に対するECMO(別名PCPS)とインペラを併用したエクペラの導入が18例あった。インペラは短期間で循環動態を改善させ、心原性ショックをともなう重症心不全からのリカバリーに有効であるなどポイントを解説、「今後は短期、中期の成績を含め、さらなる経験の蓄積が必要」と課題を示した。名古屋病院ではインペラやエクペラに関する演題を多職種で展開。永井翔子・理学療法士は「エクペラで救命したCPA蘇生後の患者に対して早期リハビリ介入が有効であった1症例」、デヘスース・エミリオ瑞樹看護師は「当院におけるインペラ補助患者の体位変換の実際と今後の課題」、青山英和・循環器内科部長は「心原性ショックに対するエクペラの初期導入経験」と題し、それぞれ発表した。

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