心臓病を理解しよう

抗不整脈薬

不整脈に対するお薬です。不整脈があるからと言って必ずしも服用する必要はありません。恐ろしい不整脈、発作の起こりやすい不整脈に対しての治療薬となります。

 

代表的な薬剤名 アミサリン、プロカイン塩酸塩
ジェネリック医薬品 なし
効果 脈を整える薬です。
服用方法 通常、1回0.25~0.5gを、3~6時間ごとに服用します。
副作用
重い不整脈や心不全を起こす危険性もありますので、定期的に心電図検査を受けるようにしてください。
その他の重い副作用はほとんどありませんが、SLE様症状の報告があります。筋肉や関節が痛くなったり、赤い斑点ができてきたら、すぐに受診してください。
   
   
代表的な薬剤名 リスモダン
ジェネリック医薬品 ジソピラミド、チヨバン、ノルペース
効果 脈を整える薬です。
服用方法 通常、1日に300mgを服用します。
副作用
口の渇き、便秘、尿の出が悪い、目のかすみ、頭痛などがあります。
重い不整脈や心不全を起こす危険性もありますので、定期的に心電図検査などでチェックする必要があります。
その他、特異な副作用として低血糖症が知られています。特に、糖尿病治療中の方、肝臓や腎臓の悪い方、高齢の方、栄養状態の悪い方などに生じやすいものです。脱力感、強い空腹感、ふるえ、冷や汗といった症状に十分注意しましょう。
   
   
代表的な薬剤名 シベノール
ジェネリック医薬品 シベンゾリンコハク酸塩
効果 脈を整える薬です。
服用方法 通常、1日300mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合には450mgまで増量し、1日3回に分けて服用します。
副作用
重い不整脈や心不全を起こす危険性も多少ありますので、定期的に心電図検査を受けるようにしてください。その他、口の渇き、便秘、尿の出が悪い、目のかすみ、頭痛などがみられます。
重い副作用はまれですが、低血糖、肝障害(症状:だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色)、血液の異常(症状:発熱、喉の痛み、口内炎、咳、だるい)なども報告されています。特に糖尿病を治療中の人は、低血糖の発現に十分注意してください。
   
   
代表的な薬剤名 ピメノール
ジェネリック医薬品 なし
効果 脈を整える薬です。
服用方法 通常、1回100mgを1日2回服用します。
副作用
重い不整脈や心不全を起こす危険性も多少ありますので、定期的に心電図検査を受けるようにしてください。その他、口の渇き、便秘、尿の出が悪い、目のかすみ、頭痛などがみられます。
その他の重い副作用はまれですが、低血糖症状が報告されています。とくに糖尿病を治療中の人は、低血糖の発現に十分注意してください。 
   
   
代表的な薬剤名 メキシチール
ジェネリック医薬品 チルミメール、メキシレート、メキシレチン塩酸塩、メルデスト
効果 脈を整える薬です。
服用方法 通常、1日300mgより服用をはじめ、効果が不十分な場合は450mgまで増量し、1日3回に分割し食後に服用します。
副作用
吐き気、胃痛、食欲不振など胃腸症状が起こることがあります。食後に多めの水で飲むようにしてください。
また、頭がボーとしたり、めまいや眠気、手のふるえなど精神神経系の副作用が起こることがあります。
その他、重い副作用はまれですが、皮膚障害(症状:発疹・発赤、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、水ぶくれ、膿む、皮がむける、強い痛み、目の充血、発熱、全身倦怠感)、肝障害(症状:だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色)、肺の過敏症状(空咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱)なども報告されています。
   
   
代表的な薬剤名 アスペノン
ジェネリック医薬品 アプリンジン塩酸塩
効果 脈を整える薬です。
服用方法 通常、1日40mgより服用をはじめ、効果が不十分な場合は60mgまで増量し、1日2~3回に分けて服用します。
副作用
めまい、手のふるえ、吐き気、食欲不振などが起こることがあります。ひどくなるようでしたら、早めに受診しましょう。
新たな不整脈や心不全など心臓の副作用は、比較的少ないほうですが、定期的に心電図検査などでチェックする必要があります。
その他の重い副作用はまれですが、血液障害(症状:発熱、喉の痛み、口内炎、咳、だるい)や肝障害(症状:だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色)、肺の過敏症状(から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱)なども報告されています。
   
   
代表的な薬剤名 プロノン
ジェネリック医薬品 プロパフェノン塩酸塩
効果 脈を整える薬です。
服用方法 通常、1回150mgを1日3回服用します。
副作用
重い不整脈や心不全を起こす危険性もありますので、定期的に心電図検査を受けるようにしてください。
その他、めまい、ふらつき、動悸、頭痛、吐き気などがみられます。めまいやふらつきは、不整脈が原因のこともありますから、ひどいときはすぐに連絡してください。
   
   
代表的な薬剤名 サンリズム
ジェネリック医薬品 ピルシカイニド塩酸塩、ピルジカイニド塩酸塩錠、リズムサット、塩酸ピルジカイニド
効果 脈を整える薬です。
服用方法 通常、1日150mgを3回に分けて服用します。
副作用
重い不整脈や心不全を起こす危険性もありますので、定期的に心電図検査を受けるようにしてください。
その他、めまい、ふらつき、動悸、頭痛、吐き気などがみられます。
   
   
代表的な薬剤名 タンボコール
ジェネリック医薬品 なし
効果 脈を整える薬です。
服用方法 通常、100mgから服用を開始し、効果が不十分な場合は200mgまで増量し、1日2回に分けて服用します。
副作用
重い不整脈や心不全を起こす危険性もありますので、定期的に心電図検査を受けるようにしてください。
その他、めまい、ふらつき、動悸、頭痛、吐き気、口の渇きなどがみられます。
   
   
代表的な薬剤名 インデラル
ジェネリック医薬品 アイデイトロール、ソラシロール、プロプラノロール塩酸塩
効果 心臓を休ませる作用があります。これにより心臓の拍動がおさえられ、血圧が下がります。高血圧症のほか、狭心症や不整脈(頻脈)の治療に広く用いられています。
服用方法 通常、1日30mgより服用をはじめ、効果が不十分な場合は60mg、90mgと漸増し、1日3回に分けて服用します
副作用
飲み始めに、体がだるくなったり、めまいを感じることがあります。軽ければたいてい心配いりませんが、ひどいときは早めに受診しましょう。
注意する症状として、徐脈があります。脈が1分間に50以下になったり、息苦しさや胸苦しさが強いときは、医師に連絡してください。
まれですが、喘息発作を誘発する可能性があります。
   
   
代表的な薬剤名 テノーミン
ジェネリック医薬品 アテネミール、アテノリズム、アテノロール、アルセノール、アルマイラー、カテノミン、クシセミン、テノミロール
効果 心臓を休ませる作用があります。これにより心臓の拍動がおさえられ、血圧が下がります。高血圧症のほか、狭心症や不整脈(頻脈)の治療にも用います。
服用方法 通常、50mgを1日1回経口服用します。
副作用
飲み始めに、体がだるくなったり、めまいを感じることがあります。
心臓の副作用として、徐脈があります。脈が1分間に50以下になったり、息苦しさや胸苦しさが強いときは、医師に連絡してください。
まれですが、喘息発作を誘発する可能性があります。
   
   
代表的な薬剤名 メインテート
ジェネリック医薬品 ウェルビー、ビソプロロールフマル酸塩
効果 心臓を休ませる作用があります。これにより心臓の拍動がおさえられ、血圧が下がります。高血圧症のほか、狭心症や不整脈(頻脈)の治療にも用います。
服用方法
常、5mgを1日1回経口服用します。
副作用
飲み始めに、体がだるくなったり、めまいを感じることがあります。元々喘息のある方は、喘息発作の誘発にも注意してください。
心臓の副作用として、徐脈があります。脈が1分間に50以下になったり、息苦しさや胸苦しさが強いときは、医師に連絡してください。
また、疲労や息切れ、息苦しさ、めまい、むくみや体重増加、徐脈など体調に異変が現れた場合は、直ちに医師に連絡してください。
   
   
代表的な薬剤名 ソタコール
ジェネリック医薬品 なし
効果 脈を整える薬です。
服用方法 通常、1日80mgから投与を開始し、効果が不十分な場合は1日320mgまで漸増し、1日2回に分けて服用します。 
副作用
重い不整脈や心不全を起こす危険性もありますので、定期的に心電図検査を受けるようにしてください。
その他、めまい、ふらつき、動悸、頭痛、吐き気などがみられます。
   
   
代表的な薬剤名 アンカロン
ジェネリック医薬品 アミオダロン塩酸塩
効果 脈を整える薬です。
服用方法
通常、飲み始めの1~2週間は1日400mgを1~2回に分けて服用する。その後、1日200mgを1~2回に分けて服用します。
副作用
重い不整脈や心不全を起こす危険性もありますので、定期的に心電図検査を受けるようにしてください。
特異な副作用として、間質性肺炎など肺の過敏症状があります。咳、息切れ、発熱などが現れたら、すぐに医師に伝えてください。
その他、肝障害(症状:だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色)、角膜色素沈着、甲状腺機能の異常などもみられます。
   
   
代表的な薬剤名 ワソラン
ジェネリック医薬品 ベラパミル塩酸塩、ホルミトール
効果 心臓や体の血管を広げて血流がよくなり、血圧が下がります。また、心臓の脈をゆっくりして、心臓を休ませる働きもします。
服用方法 通常、1回40~80mgを、1日3回服用します。
副作用
注意する症状として、徐脈があります。脈が1分間に50以下になるようでしたら、できるだけ早く受診しましょう。
その他、顔の潮紅、頭痛、めまいなどがみられます。
長く飲み続けるていると、足の甲がむくんだり、歯肉が腫れてくることがあります。歯肉の腫れは、歯肉をよくブラッシングし口内を清潔に保つことで、ある程度予防可能なようです。
   
   
代表的な薬剤名 ヘルベッサー
ジェネリック医薬品 ジルチアゼム、ヘマレキート、ミオカルジー、ルチアノン
効果 心臓や体の血管を広げて血流がよくなり、血圧が下がります。また、心臓の収縮をおさえて、心臓を休ませる働きもします。
服用方法
通常、1回30mgを1日3回服用します。
※薬剤名に「R」がついている薬は通常、1日1回100mgを服用します。
副作用
注意する症状として、脈が遅くなる徐脈があります。もし、脈が1分間に50以下になるようでしたら、できるだけ早く受診しましょう。
その他、顔の潮紅、頭痛、めまいなどがみられます。
長く飲み続けるていると、足の甲がむくんだり、歯肉が腫れてくることがあります。歯肉の腫れは、歯肉をよくブラッシングし口内を清潔に保つことで、ある程度予防可能なようです。
重い副作用はほとんどありませんが、肝障害(症状:だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色)や皮膚障害(症状:発疹・発赤、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、水ぶくれ、膿む、皮がむける、強い痛み、目の充血、発熱、全身倦怠感)が報告されています。
   
   
代表的な薬剤名 ベプリコール
ジェネリック医薬品 なし
効果 脈を整える薬です。
服用方法
通常、1日100mg~200mgを1日2回に分けて服用します。
副作用
重い不整脈や心不全を起こす危険性もありますので、定期的に心電図検査を受けるようにしてください。
特異な副作用として、間質性肺炎が報告されているようです。発症割合はきわめてまれと考えられますが、咳や息切れ、発熱などが現れたら、すぐに医師に伝えてください。
その他、めまい、ふらつき、動悸、頭痛、吐き気などがみられます。
   
   
代表的な薬剤名 ジゴシン、ジゴキシン
ジェネリック医薬品 なし
効果 心臓の収縮力を強める薬です。脈をゆっくりさせる働きもあります。心不全などで心臓が弱っているときに用います。
服用方法
通常、1日0.25~0.5mgを服用します。 
副作用
量が多いと中毒を起こし、命にかかわる重い不整脈を誘発します。中毒症状の早期発見が重要です。吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、視覚の異常、動悸、脈の異常、めまいなどのような症状が現れたら、すぐ医師に連絡してください。
   
   
代表的な薬剤名 ラニラピッド、メチルジゴキシン
ジェネリック医薬品 なし
効果 心臓の収縮力を強める薬です。脈をゆっくりさせる働きもあります。心不全などで心臓が弱っているときに用います。
服用方法
通常、1日0.1~0.2mgを服用します。 
副作用
量が多いと中毒を起こし、命にかかわる重い不整脈を誘発します。中毒症状の早期発見が重要です。吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、視覚の異常、動悸、脈の異常、めまいなどのような症状が現れたら、すぐ医師に連絡してください。
   
※服用方法は年齢、症状により適宜増減されることがあります。 医師の指示通りに服用してください。
    また、上記の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
 
 監修 名古屋徳洲会総合病院 薬局 箱家 優子、西郡沙季