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ダヴィンチについて

2017/05/02

ダヴィンチとは

 ダヴィンチとは、注目を集めている手術支援型のロボットです。当院では、泌尿器科領域(前立腺がん・腎臓がん)、消化器外科領域(大腸がん・胃がん)、心臓血管外科領域(僧帽弁形成術・心房中隔欠損症手術・冠動脈バイパス術)などの手術を行っています。
本体の構成は大きく二つに分かれており、先端に鉗子(手術の際、組織を把持するための鋏形の金属器具)・メス・カメラなどが装着されているアーム部<図1>と、コンソールと呼ばれるコントローラー部<図2>があります。
 執刀医はケーブルでつながったコンソールに座り、患者さんから離れた場所で、モニター画面に映し出された3D画像を見ながらアームを操り、患部の切除や縫合をしていきます。その際“手ぶれ防止機能”や“スケーリング機能”(画面上で5cm動かしても、患者さんの体内では1cmの動きに補正する機能)などが術者の動作を補助し、難しいミリ単位の繊細な動作を、安全かつ正確に実現できるよう支援しています。また、自由に向きを変えられる関節のある鉗子は、稼動域が広く普段届かないような患部を捉え、複雑な術作にも対応しています。
 開腹手術と違い、ロボット手術では1~2cmの傷が数点付くだけで手術可能なため、身体への負担が少なく、術後の回復も早い利点があり、今将来を期待されているロボットのひとつです。

 

泌尿器科領域

消化器外科領域

 

 

泌尿器科外科領域

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愛知県の民間病院で初導入

 

 今回のダヴィンチ導入は、徳洲会グループ(67病院)の中で、宇治徳洲会病院(京都府)に続き、2番目の設置となっています。また民間病院では、愛知県初の導入となりました。大学病院などでは既に配置され実績が報告されていますが、まだまだ国内で見かけることは少なく、珍しいと感じる人の方が多いことでしょう。今後は様々な医療機関が導入していき、全国的にも認知度があがっていくはずです。名古屋徳洲会総合病院では、先駆けてダヴィンチ導入をし、ロボット手術の実績がある黒川覚史医師を泌尿器科に招き、ロボット手術を行っています。

 

 

2011年10月広報誌より

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開業医・地域の皆さまへのコメント

 2011年10月に着任しました黒川覚史(さとし)です。地域の皆様の健康に貢献できるよう使命感に燃えております。私はこれまで、尿の通り道(腎臓、尿管、膀胱、尿道)と男性生殖器(前立腺、精巣など)における病気を、診断から治療まで幅広く行ってまいりました。特に治療面では、腹腔鏡手術に数多くたずさわってまいりました。そのことがきっかけで、このたび(腹腔鏡などの内視鏡視下)手術支援ロボットが導入される当院に着任となりました。
 ロボット手術や腹腔鏡手術は、傷が目立たず、拡大視野のもとで細かな操作が可能です。また、手術後の回復も非常に速いというメリットがあります。しかしながら、確かな技術で安全に手術が行わなければそのメリットは生かせません。そのため、日本内視鏡外科学会や日本泌尿器内視鏡学会による技術審査制度があります。私の持っている技術認定資格が、地域の患者さんの治療にお役立てできましたら幸いです。
 さて、最近話題になることも多い前立腺がんですが、国内がん統計で肺がん、胃がんに次ぐ男性第3位の罹患率(病気になる率)になっております。幸いにも早期発見・早期治療により治癒の可能性の高いがんですので、ご心配のある患者さんはぜひ一度ご相談下さい。がんが見つかってしまった場合も、それぞれの患者さんにあった最適な治療法を提示させていただきます。

 

 

ダヴィンチの疑問

 question

 

Q.通常の手術とどのように違うのですか?(メリットは?)

 前立腺癌を例にします。従来は、臍(へそ)から恥骨の高さまで10cm以上も切開し筋肉を大きく分けてから体の一番奥にある前立腺を摘出していました。しかし、ロボットでは最大直径12mmの穴からアームを入れて細かな操作をします。傷が小さいことにより術後の痛みも少なく、精密な操作により手術合併症も少なく、早期退院が可能となります。このような繊細な操作により、神経を傷つけず男性機能を温存するような手術も可能です。

 

Q.機械に誤作動はないのですか?
 また、停電などで機械が急停止したときはどうなるのですか?

 ロボットは2000年に米国で認可され、以後改良が加わり、2010年3月から国内での販売が認められました。昨年1年間に世界で28万件のロボット手術が行われておりますが、これまでに誤作動の事例はありません。むしろ、手ぶれなどを防ぐ機能もありますので、安全面は最重要視されております。震災・停電などの際ですが、病院自体のバックアップ電源やロボットのバッテリーがありますので機械の急停止の可能性は非常に低いと考えております。しかし、想定外の事態には、従来から行っている腹腔鏡手術へ移行するなどの手立てがあります(ロボットは腹腔鏡手術の道具の一つだからです)。従来から行っている腹腔鏡手術に関しても、十分な経験がありますので安心して手術を受けていただけると考えております。

 

Q.オペ中に万が一のこと(操作ミスなど)が起こったときのフォローは
 万全なのですか?

 ロボット手術といっても機械が勝手に手術をするわけではなく、人間がする手術をロボットが支援しているだけです。どんな手術も人間がすることですので「絶対100%安全」とは言いきれませんが、命を預かっている者としてできる限り安全に行えるよう常に心がけています。万が一、合併症が生じてしまった場合でも、適切かつ迅速に対応させていただきます。

 

Q.遠隔地での手術が可能と聞きましたが、現状はどうなのですか?

 現在は、同じ手術室内でロボットの操作をしています。ロボットを操作する医師と手術患者さんのサイドで補助する医師、麻酔を担当する医師、手助けをする看護師、臨床工学技士など全員が一体となって手術する必要があります。それぞれに必要なコミュニケーションをとりながら手術をします。執刀医が自宅で操作するような遠隔手術は、光ファイバー回線や法的面など現状では困難です。 

 

Q.執刀をされる先生はロボット操作の経験がどれくらいあるのですか?

 私自身、ロボット手術のベースとなる腹腔鏡手術に関しては100例を超える手術経験があります。また、名古屋市立大学病院泌尿器科を中心としたチーム全体では約1000例の腹腔鏡手術の実績があります。このベースの上でロボット手術を実施しております。ロボット手術は、技術習熟が非常に速いという特徴はありますが、名古屋市立大学病院のチームと連携することにより技術・情報を共有しながら日々キャリアを積み重ねています。
 2014年4月時点ですが、私自身200例を超えるロボット手術経験があります。名古屋徳洲会総合病院においても100例を超える患者さんが手術をうけておられます。

 

 

新聞記事

 
   
2011年10月25日 読売新聞
『手術支援ロボ導入~春日井の病院 正確な施術可能に~』
2011年11月5日 中日新聞
『泌尿器手術支援ロボ~県内民間初の導入~』
2011年11月8日 朝日新聞
『手術支援ロボを徳洲会病院導入~春日井 県内で民間初~』
     
 2012年4月23日 徳洲新聞
『手術支援ロボット“ダヴィンチ”~前立腺がん手術に保険適用~』
 2014年3月10日 徳洲新聞
『ダヴィンチ用い臨床研究~最後まで頼れる病院に~』
2015年12月7日 徳洲新聞
『徳洲会グループでダヴィンチ1200例突破』
     
2016年5月30日 徳洲新聞
『ダヴィンチ保険適用拡大~腎がんに対する腎部分切除術~』
2016年12月19日 徳洲新聞
『徳洲会グループ~ダヴィンチ1700症例に~』
2016年12月26日 徳洲新聞
『日本泌尿器内視鏡学会~徳洲会から10演題の発表~』

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広報誌

◆2012年2月号 かすたねっと
平成24年1月18日(水)名古屋徳洲会総合病院で手術支援ロボット『ダヴィンチS』による初症例が実施され、手術は無事成功しました。ダヴィンチの特性を十分発揮できるよう名古屋市立大学病院の経験豊富な医師と共同チームを編成し、高度な技術を用いた手術を行うことができました。

◆2012年4月号 かすたねっと
平成24年3月17日(土)ホテルプラザ勝川で泌尿器科病診連携講演会が開催されました。今回の連携講演会は、話題の手術支援ロボット ダヴィンチ手術が始まったこともあり、日頃の取り組みを、開業医の先生方と意見交換できればと企画されました。

◆2012年7月号 かすたねっと
5月末に、米国ジョージア州アトランタで行われた世界最大の米国泌尿器科学会(AUA)に参加・発表させていただきました。アトランタはアメリカ南東部にある人口約40万の中都市で、本レポートでは、Ⅰ.学会の特徴、Ⅱ.私の発表、Ⅲ.患者さんの役に立つの3点について報告致します。

 

◆2012年10月号 かすたねっと
泌尿器科では、腹腔鏡・膀胱鏡など内視鏡を用いた低侵襲手術を中心に行っております。1月から9月までという短い期間のまとめですが、当科の現状を知って頂けましたら幸いです。

 

 

 

心・技・体。心は心配り。技は技術(低侵襲治療に欠かせないキーワード)体はチーム医療を支える体。

 

 

◆2013年4月号 かすたねっと
当院でおこなっている「患者さんの負担をできる限り少なくする工夫(腹膜外到達法、鼡径ヘルニアの予防法)」は、非常に多くの先生が高い関心を持っておられました。

 

◆2013年10月号 かすたねっと
2011年10月から常勤医が2名に増加し、非常勤医1名も含め3名で診療しております。医師数の増加に伴い、診療体制の安定化とロボット支援下手術や腹腔鏡下手術など低侵襲手術の実施が可能になりました。

 

前立腺癌に対しては、患者さん一人一人の病気の状態に合わせて、ベストを尽くせるように工夫しております。今回、その工夫の一つが世界でも認められ、イギリスの科学論文に掲載されました。

 

◆2014年10月号 かすたねっと
2012年4月には、「ダヴィンチ」を使用した前立腺がんの全摘出手術が保険適用になりました。2013年から前立腺がん以外のロボット支援下手術も実施しています。

 

腎臓がんに対する「腎部分切除術」、水腎症に対する「腎盂形成術」、膀胱尿管逆流手術に対する「逆流防止術」の3つのロボット支援下手術をスタートしています。

 

◆2015年3月号 かすたねっと
当院泌尿器科の手術手技・手術成績などが、医学雑誌に「特集」として掲載されました。
・「臨床泌尿器科 2015年2月号」
・「International Journal of Urology 2014年10月号」
・「BMC Urology 2014年」

◆2015年10月号 かすたねっと
前立腺がんの治療において、当院では、がんの根治を目指した治療の代表である手術療法、なかでも手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた最新の治療法に力を入れています。
 


 

腹膜外到達法のダヴィンチ手術に関して、2015年9月に医学雑誌の特別企画に掲載されました。また、山梨手術手技研究会で特別講演も行いました。

 

 

◆2016年5月号 かすたねっと
2016年の4月から腎臓がんのダヴィンチ手術が保険適用となりました。4月6日に保険適用後1人目の患者さんの手術を行うことができました。

◆2016年5月号 かすたねっと
2016年3月にドイツのミュンヘンで開催されたヨーロッパ泌尿器科学会で発表する機会をいただきました。大変名誉なことに、ベストポスター賞をいただくことができました。

◆2016年9月号 かすたねっと
成人の副腎神経芽腫の患者さんに対する治療を英語論文としました。このような報告を積み重ねていくことが、良い医療につながっていくことと信じています。

◆2016年10月号 かすたねっと
2016年4月から、腎臓がんに対するロボット支援腎部分切除術が保険適用となりました。当院では2013年から開始しており、施設基準や手術実績など安全に手術を行う条件を満たしております。

 

「ダヴィンチ手術」は、腎部分切除術を含めて244人(2016年8月までに)の泌尿器科の患者さんに行っております。信頼できる治療を患者さんに提供できるよう努めてまいります。

 

◆2017年4月号 かすたねっと
2017年2月、愛知県がんセンターから手術指導の要請を受け、前立腺癌に対する「腹膜外到達法」のダヴィンチ手術をお手伝いしてきました。

◆2017年5月号 かすたねっと
2017年3月、日本泌尿器科学会のホームページに、当院のダヴィンチ手術ビデオが掲載されました。前立腺癌に対する手術の工夫を報告しています。

 

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消化器外科領域

 消化器外科領域でも2013年より当院において大腸がんに対しダビンチ手術が開始となりました。しかしながら前立腺がんとは異なりまだ保険診療としては認められておりません。よってこの領域のロボット手術は東海地区でもかなり限定的な稼働となっておりますし、全国の徳洲会病院の中でも消化器外科では当院が唯一の使用認可を得ております。現在当院では大腸がん・胃がんの手術を行っておりますが、海外ではすでに他の臓器にも広く使用されており将来的には多くのがんに使用されることが期待されております。

 

2013年12月号 かすたねっと
手術支援ロボット『ダヴィンチS』による大腸癌手術の初症例実施

2014年2月号 かすたねっと
『ダヴィンチS』による直腸癌手術の第一人者 Korea University の Kim SeonHahn 教授来院

2014年2月3日(月) 徳洲新聞
大腸がんにダヴィンチ
保険適用の拡大にらみ実施

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0568-51-8711

受付時間

午前診 8:00~11:30
(診療: 9:00~12:00)
夕診 16:30~19:00
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