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循環器内科診療報告

2021/04/08

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ご挨拶

 名古屋徳洲会総合病院 循環器内科
院長 亀谷 良介

 当院循環器内科は、大垣徳洲会病院の循環器内科と連携し、所属常勤医師は合計12名で、内訳は循環器内科専門医7名、心血管インターベンション専門医が3名(認定医を含めると合計6名)、不整脈専門医3名と、充実した人員となっており、遠隔Web会議システムを併用したカンファレンスも週3回行い、専門性が高いが独善的にならない治療方針に配慮しつつ、日々精進しています。

 

 循環器内科で、主として心臓、血管の疾患の薬物・カテーテル治療に当たっております。その分野を大きく分けると以下のようになります。

冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞など)
不整脈疾患
心不全(心不全とは心臓能力が低下した状態)
弁膜症疾患、大血管疾患(大動脈弁狭窄症や、大動脈解離、大動脈瘤などの大動脈疾患)
末梢血管疾患(下肢動脈・腎動脈・頸動脈・鎖骨下動脈等の狭窄や閉塞)

 また、診断方法としては、現在は画像診断が発達しており、CT、MRI,血管造影(カテーテル検査)が挙げられます。当院では、2台のCT、2台のMRI、3室のカテーテル室にて対応してます。

 

①冠動脈疾患
 冠動脈が狭くなったり、詰まったりする病気(狭心症、心筋梗塞)です。
 診断方法としては、心臓CT、心臓MRI検査があり、当院では、この2つに力を入れています。
 心臓CT検査の15年の進歩は著しく、画像解像度の改善と心臓カテーテル検査に劣らない精度で冠動脈の形態学的診断を行うことができます。現在では全国の主要病院で検査を行うことができますが、当院ではいち早く導入し対応しております。
 心臓MRI検査は、腎機能不良・アレルギーの既往など造影剤が使用できない患者さんに行うことができます(心臓CT検査は造影剤の必要有り)。MRIはCTに比べ画質は劣りますが、点滴無し、造影剤無し、被ばく無しで冠動脈を診断できる検査です。主に大学病院で行われている検査ですが、市中の病院でこの検査を行っている病院はほどんどないため、遠方より心臓MRI検査を受けるためわざわざ来院される患者さんもおられます。
 治療方法としては、当科が行っている心臓カテーテル治療、心臓血管外科が行っている冠動脈バイパス手術がありますが、どちらの治療を選択するかは、循環器内科、心臓血管外科全員が集合してカンファレンスを行い、その患者さんにとってどちらの治療が適切かを検討しております。(それを踏まえて、患者さんに治療方法を選択していただいております)
 治療の進歩により本疾患群の予後は良好となってきていますが、本疾患の原因は動脈硬化であり、その原因となる運動不足、栄養過多、喫煙などに対する改善努力については患者さんの協力が必要ですので、患者さんと医師との良好なコミュニケーションが大切であることは言うまでもありません。

 

②不整脈疾患
 脈の乱れ、動悸を症状とする病気です。心臓は筋肉でできており、そこに微量な電気が流れることにより心臓が拍動しています。その電気の流れの異常が原因となります。
 脈が速くなる頻拍性不整脈の治療には、余分な電線をカテーテルで治療するカテーテルアブレーションを行っております。当院での治療数は約150症例/年となっており、年々増加傾向にあります。高齢化に伴い、心房細動などの罹患率が増えていることが原因と考えられます。最新の画像治療サポートツール(3Dマッピングシステム)も使用しており、より安全に、かつ低被ばくでの治療を心がけております。
 脈が遅くなる徐脈性不整脈の治療には、ペースメーカー植込み手術を行っています。最近導入されたリードレスペースメーカーも当院で手術可能ですが、その適応患者さんは厳密に判断しております。
 また、当院は、岐阜県、長野県、三重県など遠方から当院を頼ってこられる患者さんもおられ、“安全性の高いインターネット”を用いた、遠隔ペースメーカー管理も積極的に行っています。本対応は医療上のメリットのみならず、遠方の患者さんは「病院と常につながっている安心感がある」と言っておられます。

 

③心不全
 心臓機能が低下した状態です。原因は多岐に渡ります。
 重症度合も、軽症から、心移植を考慮するような重症の患者さんまで対応しています。
 軽症の方には、複数医師を交えて原因検索をまず行い、治療可能であれば原因に対する治療を行うことはもちろんですが、薬物治療、栄養指導、運動指導(心臓リハビリテーション)を集学的に行うことも大切です。
心不全の薬物治療は、医師の実力が如実に表れる所です。循環器内科カンファレンスを週に2回行い、適切な治療を選択するよう対応しております。
 重症心不全患者さんに対する治療機器“インペラ”が、全国4番目に導入され、症例数も50症例以上を経験し、より重症の患者さんの救命に役立っています。
 また、当院は、植え込み型補助人工心臓手術の認定施設でもあります。内服治療などでは対応不可と判断された超重症心不全患者さんの治療法の選択肢の一つとなっています。そのような患者さんは心臓移植の登録が必要ですが、当院は大阪大学と協力し対応しております。

 

④弁膜症疾患、大血管疾患
   過去には、大動脈弁狭窄症、大動脈瘤や大動脈解離などの疾患は、外科的手術しか治療方法がありませんでしたが、現在は、カテーテルでの大動脈弁、大動脈疾患を治療できるようになりました。カテーテル治療は、患者さんの適応の問題もありますが、手術と比べ低侵襲(傷口が小さい)、入院期間が短い等のメリットもあり、より 低侵襲治療を好む日本人にマッチしているとも考えられます。手術なのか、カテーテル治療なのかを当科と心臓血管外科でカンファレンスを行い適切な治療を患者さんに提案できるような体制となっております。

 

⑤末梢血管疾患
   心臓血管のカテーテル治療を行っていた循環器内科医が心臓から領域を超えて血管治療を行っています。各分野のエキスパートである血管外科の医師、脳神経外科の医師と協力し治療を行っています。自身の専門に固執することなく専門科を越えて協力し合えるのが当院の良さでもあります。

 

〇当科からのお願い

 まだまだ、我々が対応している疾患については語り足りませんが、当科の理念である『患者さん第一の医療を提供すること』のもと、当院を頼っていただける患者さんに、最新の高度医療を気軽に提供していきたいと考えております。また、その努力を惜しまない医療スタッフ教育も大切にしております。
 当院で治療を受けられた皆さんへのお願いです。治療の甲斐あり状態が良くなったとしても治癒したわけではありません。継続した内服加療が必要です。禁煙が必要です。適切な食事管理が必要です。適切な運動が必要です。是非、油断されずご自身の管理をお願いします。病院で対応できることには限界があります。医療の主役は患者さんであり、医療従事者はサポート役です。サポート役の我々ですが、日々最新の知見を学習し、最新の治療機器が当院で導入できるよう精進継続して参ります。地域の病院で最新の医療を享受できる取り組みを継続して参りますので、一緒に病気と向き合い、闘いましょう。

 

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http://www.nagoya.tokushukai.or.jp/wp/depts/cardiovascular_medi

 

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実績

 

項目

 2020年度
(2020.4月~2021.3月)
 2010年~2020年
(2010.4月~2021.3月)
総カテーテル件数 1831 11865
経皮的冠動脈形成術(PCI) 320 3551
経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション) 243 1158
ペースメーカー 62 679
 リードレスペースペーカー 5 19
植え込み型除細器(ICD) 2 49
   皮下植込み(S-ICD) 2 12
   両心室ペーシング(CRT-D) 4 未集計
経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI) 56 173
経皮的大動脈弁形成術(PTAV) 2 32
ステントグラフト 82 486
経皮的末梢動脈形成術(EVT) 101 1371
  経皮的頚動脈形成術(CAS) 27 42
  経皮的腎動脈形成術(PTRA) 2 25
  シャントPTA(VAIVT) 227 703
経皮的人工心肺(ECMO) 18 未集計
インペラ(IMPELLA) 15 86
IABP 23 未集計
冠動脈CT 1410 13939
心臓MRI 117 761
心臓リハビリテーション 18024 123562

※項目によっては心臓血管外科を含む

 

当院は、下記の学会認定施設となっています。
・日本内科学会認定医制度教育関連施設
・日本循環器学会循環器専門医研修施設
・日本心血管インターベンション治療学会研修施設
・日本不整脈・心電学会認定不整脈専門医研修施設
・ステントグラフト実施施設
・経カテーテル的大動脈弁置換術実施施設

 

また、下記の実施施設です。
・経皮的冠動脈形成術
・経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの)
・経皮的冠動脈ステント留置術
・経皮的中隔心筋焼灼術
・ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術
・植込型心電図記録計移植術及び植込型心電図記録計摘出術
・両心室ペースメーカー移植術及び両心室ペースメーカー交換術
・植込型除細動器移植術及び植込型除細動器交換術及び経静脈電極抜去術(レーザーシースを用いるもの)
・両室ぺーシング機能付き植込型除細動器移植術及び両室ぺーシング機能付き植込型除細動器交換術
・心臓カテーテル法による諸検査の血管内視鏡検査加算
・植込型心電図検査
・心大血管疾患リハビリテーション(Ⅰ)

設備機器

東芝 フラットパネル式循環器血管撮影装置
TOSHIBA Infinix CeleveTM-i INFX-8000V  バイプレーン

●マルチアクセス型床置き式Cアーム

●バイプレーン

●8×8インチFPD(正・側面アーム)

●マルチアクセス型床置き式の正面アームに8×8インチサイズのFPDを、天井走行式の側面アームに8×8インチサイズFPDを搭載した2方向システムです。

●正・側面のコンパクトなFPDは電気生理学的検査や小児循環器領域で最適なサイズです。

●東芝独自の柔軟なマルチアクセス機構により、さまざまなポジションからCアームをセットしても、解剖学的角度に沿ったRAO/LAO、CRA/CAU回転が可能です。

●外科的手技とカテーテルインターベンションを同時に行う先進的な「ハイブリッド治療」にも応用が始まっています。

●低線量ながらも高画質を実現する画像処理コンセプト(PureBrainTM)を搭載。

●冠動脈三次元画像を再構成し、難易度の高いPCIを的確にサポートするためのCoronary Angio用オプションに対応可能です。

 

フラットパネル式多目的血管撮影装置
Innova 3100 GE社製

31cm×31cmのフラットパネル検出器を搭載した、最新型多目的血管撮影装置です。フラットパネル検出器を用いることにより、今までにはない高画質の画像が低線量で撮影することができます。また、最新の画像処理ソフトウェアを搭載していますので、3次元画像処理ができ、診断・治療に役立てています。

ハイブリッド手術室 SIEMENS Artis zee TA

31cm×31cmのフラットパネル検出器を搭載した、最新型多目的血管撮影装置です。フラットパネル検出器を用いることにより、今までにはない高画質の画像が低線量で撮影することができます。また、最新の画像処理ソフトウェアを搭載していますので、3次元画像処理ができ、診断・治療に役立てています。

 

320列マルチスライスCT
東芝Aquilion ONE /Vision Edition

心臓CT撮影において320列(16cm幅)の検出器で1回転の最大速度が0.275秒(従来より3/4時間短縮)の撮影で心拍数75回/分まで対応可能となります。
開口部が大きく、撮影時間の短縮により、動きの抑制が困難な小児や救急検査でも撮影精度の向上が図れます。
逐次近似再構成により従来の撮影より大幅なひばく線量低減が可能となります。

広報誌

2012年6月号 かすたねっと

2012年10月号 かすたねっと

2012年10月号 かすたねっと

2012年11月号 かすたねっと

2012年12月号 かすたねっと

2013年3月号 かすたねっと

2013年4月号 かすたねっと

2014年3月号 かすたねっと

2014年4月号 かすたねっと

2014年5月号 かすたねっと

2014年6月号 かすたねっと

2014年7月号 かすたねっと

2014年10月号 かすたねっと

 

2015年7月号 かすたねっと

2015年9月号 かすたねっと

2016年6月号 かすたねっと

2016年7月号 かすたねっと

2016年7月号 かすたねっと

2017年7月号 かすたねっと

2018年7月号 かすたねっと

kasutanet202008

2020年8月号 かすたねっと

※画像をクリックすると拡大します。

0568-51-8711

受付時間

午前診 8:00~11:30
(診療: 9:00~12:00)
夕診 16:30~19:00
(診療: 17:00~19:00)

診療日、診療時間は、
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