診療科・部門

歯科口腔外科近況報告

安全で痛くない口腔外科手術の提供-―静脈鎮静法―

 2017年度までは年間100名台の患者さんを入院して治療していましたが、昨年度の当科の入院患者さんは399名でした(図1)。その内、74%の方が口腔外科疾患の手術や治療を受けられました(図2)。

歯科口腔外科近況

 

口腔外科疾患の中で最も多いのは「おやしらず」など顎の骨の中に埋まった歯(埋伏歯)の抜歯手術です。今までは「おやしらず」の抜歯は痛くて、術後はひどく腫れるのが普通でしたが、当科では静脈鎮静法での抜歯手術を行っています。静脈鎮静法とは、眠くなったり、リラックスしたりする薬(鎮静薬)を点滴する方法で、痛みを和らげます。

 

昨年度は178名の患者さんが入院して埋伏歯を抜歯しました(図3)。そのほとんどの人が静脈鎮静法を受けています。1~2泊の入院が必要ですが、入院で体の安静も保たれ、術後の腫れも少なくすみます。

歯科口腔外科近況

 

口腔がん(舌がん)の治療について

 最近、マスコミで舌がんが取り上げられています。みなさまの中にも心配されている人が多いようです。当科の医師は口腔がんに精通していますので、心配ごとがあればお気軽に受診してください。丁寧に診察し、正確に診断いたしますので、がんでないことを確認できれば安心です。万が一、口腔がんであった場合は当院で治療いたします。

 

全身麻酔での歯科治療の開始

 障がいのある人や歯科治療に極度の恐怖心のある人に対して、麻酔科や手術室の協力を得て、全身麻酔での歯科治療を始めました。この治療を行っている病院は県内外に少なく、昨年度は、大学病院や県立病院から紹介され当院で治療を受けた患者さんもおみえです。。

 

【全身麻酔での歯科治療の対象患者さん】

①障がいのある人

①歯科治療に極度の恐怖心のある人

③嘔吐反射の強い人

④局所麻酔にアレルギーのある人

※以上のような人で、通常の歯科治療が困難な人・つらい人

 

病院とかかりつけ医の役割分担―病診連携―

 当科では病院の特色を生かせる治療(口腔外科手術や入院が必要な治療)を行っています。このため、(全身麻酔での歯科治療以外の)むし歯治療や義歯の作製は行っていません。これらの歯科治療が必要な場合は、かかりつけ歯科医に紹介させていただきます。かかりつけ歯科医をお持ちでない人に対しては、信頼できるお近くの歯科医院を紹介いたします。ご理解いただければ幸いです。

 

外来診療待ち時間の解消――歯科口腔外科医師の増員――

 昨年度は外来通院患者さんの待ち時間が非常に長く、大変ご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げます。これまで当科は2名の医師で診察しておりましたが、本年7月から1名増員され、常勤医師3名体制で治療に当たります。当科医師3名、歯科衛生士3名でみなさまの健康を守るため努めてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

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