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2014.08.29 | Topics 

心臓血管外科、麻酔科特別講演

8月29日心臓血管外科、麻酔科特別講演をいたしました。

演題1:心臓大血管手術における無輸血手術の試み

演者 :安部 和夫先生

宝塚さとう病院麻酔科部長

 日本で最も多くの無輸血心臓大血管外科麻酔を行っている阿部先生が、そのノウハウを教えていただきました。エホバの証人48人の心臓大血管手術の経験をお話ししてくれました。当院でも心臓血管外科手術に関してはエホバの証人の患者様も受け入れる体制ができました。これですべての緊急手術の対応が可能となりました。 

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 演題2:心臓移植と植込み型補助人工心臓の現状

演者 :松田 暉先生

 大阪大学名誉教授、日本心臓移植研究会代表幹事、宝塚さとう病院名誉院長、

日本最初の脳死心臓移植を行ない、その後植込み型補助人工心臓の普及に尽力された松田先生の講演です。世界最初の心臓移植手術が行われた1967年の翌年に日本でも和田先生により心臓移植が行われました。しかしその移植に対して透明性がないと批判され、その後日本は暗黒の時代でした。その後川島先生、松田先生の尽力により1999年脳死心臓移植が行われました。皆様の理解をいただくための透明性のある移植手術を心がけており、そのプレッシャーは想像を絶すると思われました。その頃の模様を楽しくお話ししていただきました。どちらも医療倫理に関して考えさせられる話題でした。

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