ブログ

2023.09.14 | Topics Operation 

経皮的左心耳閉鎖術デバイスWATCHMANを用いた治療を開始しました

 当院にて、経皮的左心耳閉鎖術デバイスWATCHMAN(ウォッチマン)を用いた治療を開始しました。

 心房細動により血栓のできる場所の約9割が左心房にある「左心耳」でできると言われています。WATCHMANは、開心術をする必要がなく、鼠径部の静脈からカテーテルを通して心臓に挿入し、左心耳を閉鎖してしまうデバイスです。
 500円硬貨ほどのサイズで、左心耳を塞ぐように設計されており、手術後には内皮化が進み、左心耳が永久的に閉鎖されることによって脳梗塞のリスクを抗凝固療法並みに低減させながら、抗凝固薬の服用を中止することができるようになります。

 認可施設として、さらなる技術の向上に努めます。

▲経皮的左心耳閉鎖術の様子  

▲Watchman(ウォッチマン)と左心耳への留置イメージ

 ©2019 Boston Scientific Corporation. All rights reserved

▲ ページの先頭へ

2023.08.22 | International 

TAVI300症例突破 透析患者さんにも施行可能に

 大動脈弁狭窄症のカテーテル治療である、経カテーテル的大動脈弁植込術(TAVI)が保険適用になってからもうすぐ10年になります。当院もこの中部地区でいち早く導入し、8年以上が経過しています。今年7月に累積300例を突破しました。かなり確立された治療となり、現在は80歳以上はTAVI優先、75歳以上も(外科的弁置換術とともに)TAVI検討すべき、となってきました。低侵襲であるため、手術当日の晩御飯も自分で摂ることができ、翌日には歩いて一般病棟に移り、点滴類もすべて外れます。全身麻酔で寝ている間におよそ30分で手技が終わります。そのため、高齢の方でも手術を受けることができます(最高齢101歳)。また、当院はTAVI専門施設の認定も取り、以前は適応外であった透析患者さんに対してもTAVIが施行できる数少ない施設となりました。個々の症例で状況が変わるので、まずはTAVIのメリットと合併症のリスクを聞きに来てください。大事なのは昔の概念にとらわれて判断せず、TAVI専門施設で話を聞くことです。医療はものすごいスピードで進化しており、10年前にはできなかった事がいとも簡単に出来たりします。TAVI治療は、チーム医療です。実際の手技も、循環器内科医、心臓血管外科医、麻酔科医、各コメディカルがそれぞれの担当をこなします。さらに周術期は、全職種のスタッフが元気に患者さんが退院できるようにサポートします。地域の開業医の先生や、他病院の循環器内科の先生たちも同じハートチームと考え、連携して多くの患者さんを救いたいと考えています。日本で初めてTAVIを行い今でも日本のTAVIを牽引している大阪大学に数年通い続けたころを懐かしく思います。とても忙しい毎日でしたが、今こうやってチーム皆で安定した治療が行えている事に繋がっており、非常に満足しています。今後も当院の特徴である、経験豊富な外科治療と、カテーテル治療のコラボレーションで、弁膜症などの構造的心疾患、大動脈疾患、すべての心血管疾患に対し最善を尽くします。

循環器内科 部長 田中 昭光

▲TAVI300症例達成で記念撮影するスタッフたち

▲ ページの先頭へ

2023.08.07 | International 

中国から孫医師が研修に

4月17日から7月14日までの3か月間、中国山東省の山東徳洲病院 齊魯病院から孫志倹医師が研修に来られました。

研修では、孫医師は多くの手術に立ち会ったほか、名古屋徳洲会総合病院の医師らと交流を深めました。

名古屋徳洲会総合病院、ならびに徳洲会グループは、今後も国際医療貢献を含め、地域の皆さまのお役に立てる医療グループを目指します。

▲大橋総長から修了証の授与
▲心臓血管外科の医師たちと記念撮影

▲ ページの先頭へ